個人情報の値段って考えたことありますか?ちょっとしたアンケート調査や懸賞応募の時に書いた自分の「住所・氏名・年齢・性別・電話番号」、何かの会員になったりサイトでユーザー登録する時も、ほぼ同じレベルの個人情報を書いたり入力したりすると思います。
企業が個人情報保護法等を踏まえながらあの手この手で集めた、はたまた貴方自身の「ついうっかり」によって漏洩してしまった個人情報、いったいどのくらいの価値があるのか探ってみました。
また、身近にある意外な個人情報にもスポットを当てたので、ぜひご一読ください。
相場
2020年、カスペルスキー社(持株会社の所在:英国等)の調査チームがインターナショナルでダークネットフォーラムやマーケットプレイス10か所において情報を分析したものが公表されました。相場もこの10年程度であまり変動はないとのことです。
個人情報の相場
種類 | 相場価格 |
クレジットカード詳細 | 6〜20ドル(約600〜2,000円) |
運転免許証のスキャン画像 | 5〜25ドル(約500〜2,600円) |
パスポートのスキャン画像 | 6〜15ドル(約600〜1,500円) |
サブスクリプションサービス | 0.5〜8ドル(約50〜800円) |
ID(氏名、SSN、DOB、メールアドレス、モバイル番号) | 0.5〜10ドル(約50〜1,000円) |
ドキュメント(パスポート、運転免許証)が写っている自撮り画像 | 40〜60ドル(約4,000〜6,000円) |
医療記録 | 1〜30ドル(約100〜3,000円) |
オンラインバンキングのアカウント | 額面の1〜10% |
PayPalアカウント | 50〜500ドル(約5,000〜50,000円) |
これが本当だとしたら、不正な手段で個人情報を集めて売れば結構稼げてしまうことにあります。Twitterのスパムメールに反応してしまった人や、出所不明な高額教材(※)の無料ユーザー登録をしてしまった人なんかは、無償で個人情報を譲渡してしまわないよう注意する必要がありますよね。(記事引用:kaspersky dialy)
(※高額教材がすべて危険という趣旨ではございません。また、自己の判断で教材を購入し学習することは自由です。)
意外なところにある個人情報
保険のフリーケアプログラム
口座を開設している銀行や所持しているクレジットカードの会社から「無料保険」の案内が郵送されてきたことはないでしょうか?
「日頃の感謝の気持ちを込めて安心サポートをお約束」してくれて、しかも「掛け金は無料」。
でも、よく見ると有料オプションもある。けど、毎月低額と言えるほどの掛け金。
「本当に感謝されているんだな。こちらこそお得なプランをありがとう(^▽^)」と感謝しながら申込用紙に個人情報を書いて、さっそうと同封の返信用封筒に入れて返送した人もいるのではないでしょうか。
私も若い頃はそういった思いを抱きつつ途中まで申し込もうとしたことはあるのですが、他にやりたいことがあるし仕事は忙しいわ、いつの間にか申込期限を過ぎていたので、申込用紙は送り主の銀行ではなく再資源ゴミ行きとなりました。
仕組み
銀行またはカード会社は保険会社と業務提携を結び、顧客に対し次の図式のようなサービスを行っているのです。
仕組み
・顧客のメリット
⇒万一の場合、低額な保険金しか降りないながらも無料で保険に加入できる。
・銀行やカード会社のメリット
⇒銀行口座やカードを解約すると保険も一緒に解約される仕組みであることから、口座やクレジットカードを維持してもらうことができる。
・保険会社のメリット
⇒クレジットカード会社の顧客情報を入手できる、銀行やクレジットカード会社から安定継続した収入が入ってくる。
⇒チリも積もれば方式のドル箱事業というわけです。
たしかに個人情報保護法等が施行されてから情報を利用したセールスは難しくなりましたが、大企業といえど情報漏洩の可能性は完全に否定できません。
もし、保険金(損害補償)の額が微々たるものであれば、リスクを回避するため手を出さない方が良いのかもしれません。
買い物のレシート
一見、個人情報なんて入ってないよと思われるかもしれませんが、会員番号など個人で異なる情報が印字されていて、他の情報と結びつければ身バレがしてしまうものは個人情報と解することができます。
しかし、クレジットカード情報みたいな重要なものは含まれていないことが多いので、シュレッダーで裁断することなく廃棄してもよいと思いますし、巷にはレシートアプリなるものもあって、本当にプチレベルですがレシートで「ポイ活」もできるんですよ。
ゲーム感覚で複数のレシートアプリを掛け持ちできるので、小銭稼ぎにもってこいの内容となってます。
現在から1年ほど前の2021年2月初め頃、このブログでレシートアプリの紹介記事を書いてから、やりやすそうだった3つのアプリ(CASHb、CODE、ONE)だけ実践することにして、同じレシートを用いて1年間使い続けてみました。今回はそ[…]
まとめ
漏洩した個人情報が結構な値段で取引されることから、なぜ今もなお、迷惑メールからSNSのDMに姿を変えてスパムが送られてくるのかわかるような気がします。
情報漏洩と言えばデジタル。代表的な物として自分のPCから漏れることは避けたいところです。
そんな神経質な気持ちを逆なでするように、ブログやYouTubeでは「ウイルス対策ソフトは不要でWindows標準のもので十分」などという触れ込みを目にするようになりましたが、はたして本当でしょうか?
Windowsに標準搭載されているセキュリティソフトって、8.1、10、11に限らず
・未知の攻撃
・一部の如何わしいサイトで大量に襲ってくる脅威
これらには弱いので、やはり市販のセキュリティソフトは まだまだ必要と言えるのではないでしょうか。某特定ジャンルのサイト趣向者には必須と言えますよね。
世にコンピューターウイルスが蔓延し、セキュリティソフトが販売されてから十数年、対ウイルス用のワクチンソフトから数えると数十年も経ちました。今ではMicrosoft社のOSであるWindows10,11自体にセキュリティソフトが組み込まれてい[…]
そしてアナログ的な要素で言うと、やはり何かに釣られて「ついうっかり」個人情報を提供してしまうことでしょうか。それと免許証等は一緒に入った財布を落としてしまうなど人為的なミスも起きないようにしたいものです。
何度も拙記事を出して恐縮ですが、紛失防止にはこのアイテムがピッタリなのでお勧めします。
今回は、貴重品紛失対策グッズであるスマートトラッカー「Tile Mate(タイルメイト)」をご紹介します。あれっ、財布が見当たらない!? 家の鍵はここに置いたはずなのに!アナログのアイテムは、スマホとかと違って家の中にあ[…]
情報漏洩を防ぐには自分で気をつけるしかありません。予備知識を蓄えて、いざというとき慌てずに対応できるようにしておきましょう!
おことわり
この記事は、紹介した商法、商品、広告等を否定するものではなく事業を妨害するものでもありません。興味のあるものは自己の責任において利用していただければいいですし、自身の負担で購入することは自由であることを付記しておきます。
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