【PCセキュリティ】やはり不十分!? Windows搭載のセキュリティ機能ではできないこと

世にコンピューターウイルスが蔓延し、セキュリティソフトが販売されてから十数年、対ウイルス用のワクチンソフトから数えると数十年も経ちました。今ではMicrosoft社のOSであるWindows10,11自体にセキュリティソフトが組み込まれているのをご存じでしょうか?

コンピューターウイルス対策だけでなく、ファイアウオール、アカウントの保護などをしてくれて、一部のブロガーやYouTuberからは、もはや市販や無料のセキュリティソフトいらずとまで解説されています。

Wiodows標準搭載の機能だけでセキュリティソフトの役目をすべて果たしてくれるのなら、市販や無料のセキュリティソフトを買う必要はありませんよね?有料版なら年間○千円の節約ができちゃう!

でも、本当にWindows標準のセキュリティ機能だけでいいの?ほかのソフトは不要なの?今回は、Windows10(11)のセキュリティ機能等について語っていきたいと思います。内容については下の目次をご参照ください。

 

 

 

Windowsセキュリティの機能

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主な機能を簡単に紹介すると、

 

 ウイルスと脅威の防止
そのPCをリアルタイムで見守っていて、ユーザーのデバイスに危険な動作をもたらすプログラムを予防や検知をする機能です。スキャン機能もあるし、もちろん最新の定義ファイルに自動更新しています。市販のウイルス対策と同程度の検知レベルや機能を持ってます。

 

 ファイアウォールとネットワーク保護
通信データを監視していて、不正と判断した通信があれば遮断してくれます。ファイアウォールが機能することで、上の危険なプログラムの侵入を防ぐだけでなく、不正な端末アクセスを防いでくれています。

 

 アプリとブラウザーコントロール
危険と判断したアプリ、ファイル、そしてWebサイトから保護してくれます。

 

 デバイスのパフォーマンスと正常性
Windowsの更新、バッテリー寿命、ハードディスク容量などの情報を確認できます。

そのほか、アカウントの保護はもちろん、子供のWeb利用時間の把握や教育上よろしくないものを見せないようにする、PCのパフォーマンスを改善するなど、市販のセキュリティソフトと同様の機能がありますね。

 

Windowsセキュリティにない機能とは

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Windowsセキュリティには搭載されていない重要な機能を4点ほどまとめてみました。

 

 迷惑メール対策機能
スパムメール、フィッシング詐欺などの要素を持つ不正なメールの検出をする機能です。⇒ しかしながら、Outlook、GoogleMailなどのメールソフトやWebページでこの機能を持っているものが多いので、心配は不要かと思います。

 

 ネットバンキング保護
ネットバンキング利用時の情報(個人・預金・振込)等の漏えいリスクを激減させる機能です。⇒ しかしながら、各ネットバンクでは強固なセキュリティ対策(二段階認証、ソフトウェアキーボード入力など)も施していますので、それでも用心を重ねたいのであれば市販のセキュリティソフトを利用すると言った程度でしょうか。

 

 ID・パスワード管理機能
ID・パスワードの情報漏えいを防ぎます。また、パスワード管理機能があると便利ですよね。危険なパスワードを使っていると警告したり情報漏洩済みの可能性も教えてくれたりします。⇒ Windowsにこの機能はありませんが、近年、GoogleChromeやMicrosoftEdge、MozillaFirefoxなど各ブラウザソフトでこの機能が充実しています。

 

しかし、気になるのが最後の一つ、

 振る舞い検知機能 なのです。

 

振る舞い検知機能について

振る舞い検知機能とは

これって簡単に言うと「不審な振る舞いをするプログラムを検知して防御するシステム」のことです。既知のウイルスや悪質なプログラムって市販のはもちろん、Windowsセキュリティ機能で検知してくれますよね。この機能は「既知」ではなく「未知」の脅威を検知してくれるというものです。

この機能についてネット検索をしてみると、2018年のWindows10バージョンアップ時(RS5)に「疑わしい動作をブロックする」機能が追加されたという記事が引っかかります。これこそが「振る舞い検知機能」だと書かれている記事もあり

「疑わしい動作をブロックする」で検索してみると外国語の機械翻訳記事みたいな内容のものばかりがヒットしてしまい、頭が残念な私の実力では書いてあることが意味不明だらけです。

 

現在のWindowsバージョンには非搭載?

現在のWindows10のバージョン(21H2)でこの機能は見つからず、また、RS5より先のWindows10バージョンでは振る舞い検知に係るサイトや記事は見つからず、総合的に考えるとどうやら現在は法人向けのサービスの一つとしてMicrosoft社が個別に販売している機能に落ち着いていると言ったところでしょうか。

結局、個人で「振る舞い検知機能」を手に入れるには、市販のセキュリティソフトに頼るしかないようです(※)。

※既知の脅威を真似た亜種には、既存の対応で十分撃退できるという話もあることをお断りしておきます。

 

Windowsセキュリティと市販のセキュリティソフト その他の比較

あとは、サポート体制でしょう(⇒ 結構大事だと思います!)

比較してみると

Windows Q&Aを参照する。メールで問い合わせる。

○ お手軽

× リアルタイムのサポートではない。Q&AはWindows11用の画面を例に解説している。

 

市販ソフト 直接サポート(チャット等)、Q&A

○ 一般的に24時間チャットでのやりとり(機械による自動回答ではない)、充実したQ&A。

× 有料(期間ごとに費用を支払うサブスク形式)、極まれに自社新商品の広告表示あり。

 

まとめ

まとめ

Windowsセキュリティ機能だけで十分な点

・アンチウイルス、ファイアウォール、危険なアプリやサイトから保護する

・適切なデータ更新等のPC管理の面

備考 金融機関が運用しているネットバンクのシステムを信用しており、怪しいサイトやエッチなサイトは閲覧しないという方は、Windowsの機能だけで十分かと思います。

 

逆に不十分な点

・未知のウイルスや攻撃への対応

・万が一の時のためのサポート体制(※市販ソフトと比較した場合)

備考 ネットバンクはある程度安心して利用したい方や、怪しいサイトやエッチなサイトのヘビーユーザーである方は、市販のセキュリティソフトを導入した方がよいでしょう。

上記のサイトを観る方にはなぜ市販のセキュリティソフトをお勧めするのかは、また別の機会に記事を書きたいと思います。まあ、下記記事で紹介したサイトが多いからなのですが。

パターンですが、最後に市販のセキュリティソフトをいくつか列挙し、終わりにしたいと思います。

お読み頂き、本当にありがとうございました。

 

付録(セキュリティソフトの紹介)

ESET Mobile Security


末筆でピックアップした「振る舞い検知機能」を一番全面に出しているソフトだと思います。高い脅威検出力と動作の軽さの両立を実現。特にアドバンスドヒューリスティック機能は歴史が長く、未知のウイルスの検出力が高い。近年は、ボットネット プロテクション、エクスプロイトブロッカー、バルナラビリティ シールドなどの機能が追加されている。また、セキュリティソフトには珍しく、PC盗難対策機能のESETアンチセフトを搭載。ただし、現行、iOSのウイルス対策機能がない。

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ノートン360


ネットワーク保護、ファイル保護、評判・評価(レピュテーション )による保護、ふるまい検知機能等、あらゆる機能の性能が文句なし。完成度の高い老舗セキュリティソフト。歴史が長く、世界シェアNo.1の利用者から収集する大量の情報により、高い精度を維持。ペアレンタルコントロールの「ノートン ファミリー プレミア」(デラックスVer以上)の機能が秀逸。ネット被害からお子様を守るならこのソフトではないでしょうか。

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ウイルスバスター クラウド

日本ではノートンとしのぎを削ってきた老舗セキュリティソフト。近年、モバイルのセキュリティを強化し、Android版では正規サイトと比較することでフィッシングサイトを検知する機能を新たに搭載。iOS版ではSMSで受信したメッセージの特徴を解析して詐欺SMSを検知する仕組みも。またfacebook、Twitter、LINEを含むURLリンク先サイトの安全性を評価する機能あり。

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